

結論
現在、日本の住宅ではサイディングボードが主流になっている。
施工性やコスト面では優秀だと思う。
だが、今回の”GARAGE HOUSE CANTABILE”(ガレージハウス)では、敢えて”ガルバリウム鋼板”を採用することにした。
しかも外壁だけではない。
屋根も”ガルバリウムSGI”を採用予定だ。
理由は単純な「流行り」ではない。
耐久性、景観、そして宿としての世界観。
その全てを考えた結果だった。
ガルバリウム鋼板を選んだ理由
まず大きいのは耐久性。
一般的な外壁塗装は、どうしても定期的なメンテナンスが必要になる。
もちろんガルバリウムもメンテナンスフリーではない。
しかし、適切に施工されたガルバリウム鋼板は非常に耐久性が高く、経年変化も比較的美しい。
古民家再生をしていると分かるが、建物は「古くなる」のではなく「傷んでいく」。
その違いは大きい。
木材や塗装が劣化して崩れていくのではなく、時間と共に味わいへ変化していく素材を選びたい。
その意味で、”ガルバリウム鋼板”はかなり魅力的だった。
サイディングではなくガルバリウムを選んだ理由
もちろんサイディングにもメリットはある。
デザインも豊富で、価格も比較的抑えやすい。
だが今回の宿づくりでは、どうしても既製品感を減らしたかった。
GARAGE HOUSE CANTABILEは、
- 七輪で焼肉をする空間
- サウナ
- 半露天風呂
- 間接照明
- 古民家の木の質感
- 夜の静けさ
そういった「空気感」を大切にしている。
そこへ、敢えて”無機質なガルバリウム”を合わせる。
この対比が面白い。
木と鉄。
古さと新しさ。
そのバランスが、今回の建物には合うと感じた。
外壁が露天風呂の壁になる
今回の設計では、外壁は単なる「外壁」ではない。
露天風呂の目隠し壁も兼ねている。
つまり、
- 防水性
- 耐久性
- 景観
- メンテナンス性
全てが重要になる。
雨風に晒される場所だからこそ、素材選びはかなり重要だ。
特に夜、間接照明が当たった時のガルバリウムの質感は独特だと思う。
塗装外壁とはまた違う、「静かな存在感」がある。
ハイグレード・スタンダードのゲストハウスは別方向
面白いのは、3棟それぞれ方向性が違うこと。
”GARAGE HOUSE CANTABILE”(ガレージハウス)はガルバリウム主体。
ハイグレードの宿は外壁塗装を中心にしながら、開口部を複層トリプルガラスへ交換予定。
スタンダードプランの宿は外壁塗装をベースに、一部ガルバリウムを採用する。
つまり、全部を同じ仕様にはしていない。
建物ごとに個性を持たせる。
これも宿づくりの楽しさだと思う。
庭石をアプローチへ再利用
古民家の片付けをしていると、大量の庭石が出てきた。
処分すれば費用も掛かる。
しかし今回は、それをアプローチへ再利用する予定だ。
新品を買えば綺麗かもしれない。
だが、長年そこに存在していた石には独特の風合いがある。
古民家再生では、ただ新しくするのではなく、元々あったものをどう活かすかも大切だと思っている。
実際に感じたガルバリウムの印象
まだ施工途中ではあるが、既に感じていることがある。
それは「空気が締まる」ということ。
ガルバリウムを使うだけで、建物全体が現代的になるわけではない。
むしろ古い木材との組み合わせによって、古民家側の魅力も強調される。
そして雨の日。
ガルバリウムに落ちる雨音は独特だ。
静かな田舎の夜には、その音すら景観の一部になる気がしている。
まとめ
外壁は、単なる「壁」ではない。
建物の印象を決め、耐久性を左右し、宿の世界観まで作っていく。
今回、(ガレージハウス)
”GARAGE HOUSE CANTABILE”で”ガルバリウム鋼板”を採用したのは、単なる流行ではなく、
- 耐久性
- 景観
- 経年変化
- 宿としての空気感
その全てを考えた結果だった。
古民家再生は、効率だけでは語れない。
だからこそ面白いのだと思う。
助成金について
ほとんどの自治体が外壁のリフォームに対して助成金や補助金で支援をしている。
私自身も開口部のリフォームをした際「内窓」を採用した。その際にドリプル複層ガラスを採用したが、助成金のお陰で40万円程掛かった代金の25万円は戻ってきた。これはとても有り難かった。
各自治体に問い合わせを入れてから実際の施工をされる事をオススメします。
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投稿者:AndanteSmiles
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